長倉三朗著作集 編輯方針
このブログは、当サイト管理人の曽祖父である故・長倉三朗が遺した文章を、一般刊行物のみならず未公開の手稿も含めて電子化することを目指すものです。
目的にはもちろん、小糸焼のブランディングやらウェブサイトのコンテンツ拡充やらといった私利私欲が第一に来るわけですが、一方で、曽祖父が平成9年に逝去して今年で26年が経ち、彼と彼が生きた時代を直接知る人も少くなってきています。長倉が生涯にわたり執筆した、郷土史や民俗学など多岐の分野にわたる一次・二次資料を一箇所にまとめて公開することで、これから当該分野の研究をしようとする人々の役に少しでも立てればという思いもあります。文献学の修練を受けていない素人の管理人が手動で打ち込んでいくため、不備や誤りが多々あることが予想されますが、その際はコメントなどでご教授いただけますと幸いです。
電子化アーカイブ作成にあたっては、以下に示す編輯方針にのっとって入力・ページ作成を行います。
長倉三朗著作集 編集方針
◆長倉三朗著作集(https://koitoyaki.jp/shoko/saburoarchive/, 以下、「このブログ」) が対象とする文書は、長倉三朗本人(以下、「長倉」)の執筆によるものとします。長倉と密接に関連したテーマの文書であっても、長倉以外によって書かれたものは、このブログ以外の別ページで紹介します。
◆ワープロによる文字の打ち込みにあたっては、底本における表記のゆらぎのみならず、明らかな誤字・脱字と思われる箇所があっても、できる限り底本の記載のままに入力します。ただし、特殊な漢字や異体字、変体仮名など、技術的制約のために入力・表示が難しい文字があれば、それらが可能な他の表記で代替し、その旨を註記します。戦前に学校教育を受け、戦後に執筆活動を行ったためか、長倉の手稿にはいわゆる国語改革以前・以後の表記が混淆してみられます。これをそのまま電子化することで、特に手書きの原稿を底本にした記事では読みにくくなるかもしれません。しかしながら、明治・大正・昭和・平成を生きた文筆家の表記・用字の癖のようなものはそれだけで貴重な資料たりうると考えるため、このブログではそのような方針でゆくことにします(管理人がどこまで訂正してよいのやら分からないというのも多分にあります)。
◆手書き原稿における略字や異体字で、一般にひろく使われ、かつワープロでの入力が難しいもの(門構えの省略等)については、入力可能な字体で置き換え、煩雑さを避けるため註記を行いません。いわゆる捨て仮名(ゃゅょっ等)も、手書き原稿におけるそれらは全て小書きで入力します。
◆手書きの原稿には句読点がほとんどない文書も多い(わずかな空白で代替していると思われる箇所も多々)ため、活字化した一般刊行物以外ではない手書き原稿の電子化ページでは、句読点は管理人が適宜補って入力します。文章の改行やパラグラフ分けなども、手書きの原稿については管理人が適宜行います。
◆活字化した一般刊行物の電子化にあたっては、句読点や改行、パラグラフ分けなども含めすべて底本に忠実に打ち込みます。参考文献としての引用の際に便利なように、文中であってもページごとにパラグラフを改め、ページ数を表記します。
◆底本はほとんどが縦書きですが、このブログではすべて横書きでゆきます。そのため、編輯の都合上、特に活字化した一般刊行物では底本とレイアウトが異なる場合があります。
◆編輯の都合上、管理人による註記が必要な場合は、必ず(管理人註: ○○○)といった形で行います。
といった感じで、これから一生かかってもすべて終わるかどうか分りませんが、仕事や遊びの合間にぼちぼち記事をアップしていきますので何卒よろしくお願いいたします。
小糸焼窯元公式ウェブサイト 二代目管理人
長倉 誠